支援団体訪問「NPO法人ぐんま里山学校」
孤独・孤立支援団体「NPO法人ぐんま里山学校」に訪問しました。秋晴れの良い日の訪問でした。自然に囲まれた開放的な空間でお話を伺うことができ、ぐんま里山学校の魅力を味わうことが出来ました。子ども達に合わせた室内学習を始め、動物に触れあったり、トランポリンで体を動かしたり、自然の中から遊びを生み出したり…と、子どもの『やりたい』を基に活動をしています。地域の方たちの力も借りて野菜作りや米作りの体験など、様々な生きる力を学べる食育の実践場としての役割も。社会に繋がる一歩を踏み出す場所として、「NPO法人ぐんま里山学校」はありました。
ありがとうございました!




社会を生き抜くために
里山学校は、変化していくこれからの時代を生きていくのに不可欠な、”生き抜く力”を身に着けるための学校です。子ども達一人ひとりに向き合いつつ、これからの時代を『生き抜く人』を育てます。
不登校だって大丈夫!
「不登校」はいけないこと?
全国の小中学生の不登校の児童生徒数は増え続けており、把握されているだけでも過去最多となっていて、今後も増え続けることが予想されます。理由はさまざまですが、里山学校に来る子ども達は、学びたい!遊びたい!楽しく過ごしたい!と強い気持ちを持った、たくさんの可能性を秘めた素敵な子ばかりです。そんな子ども達がなぜ「不登校」に?この社会課題を解決し、全ての子ども達が生き生きと生活できる社会づくりが急がれます。
一人一人に適した教育で社会で、活躍できる人に
子ども達にとって学校に行くことが目的なのではなく、将来社会で前向きに生きていける人、一人一人が活躍できるようになる基礎を身に付けることが、本来大切なのだと思います。学校に行けないからダメなのではなく、どのような子ども達も適した教育が提供されれば、きっと将来活躍できる可能性をひめているはずです。一人一人と向き合いながら、スモールステップで成長を促し、それぞれの子ども達の長所を伸ばせるように関わっています。
健康的な体
将来どのような仕事につくにしても、健康的な体は欠かせません。大人になった時に健康な体をつくるには、幼少期の過ごし方が大切になってきます。外で陽射しを浴びながら思い切り体を動かすことは、基礎運動能力や免疫力を向上させて生涯の体力をつくることにつながります。里山はでこぼこ道や斜面、ちょっとした危険もある中で、子ども達は活動しながら自然と周囲に注意を向けて、健康的な体や危機管理能力、空間認知能力が育まれるのです。


食育・生き物とのかかわり
私たちの食べ物はどこから?
現代においては、食べ物はお店で買うものであり、多くの子ども達がどのようにして生産されるのか分からなくなってきています。里山学校では、地域の方々と様々な野菜や、稲、果樹を育てています。収穫だけではなく、土を耕し種を植えるところから、水やりや草むしりをして育て、実りを収穫して味わう。その一連の流れの中で、子ども達は五感を通して様々なことを学ぶそうです。
好き嫌い・食品ロス
好き嫌いのある子でも、自分で収穫すると食べられるようになるということです。特に育てるところから関わっている子ども達は、どんなに嫌いなものでも一口はチャレンジしようとします。もちろん、収穫したてで新鮮な食べ物がおいしいということもありますし、自分で育てた食べ物はその大変さやありがたみが分かるからだと思います。食べ物を作り味わう体験こそが、食品ロスの問題をも解決する一筋になると確信し活動されています。





多文化共生・国際交流
元々代表が多文化共生推進事業に取り組んでいたことから、里山学校でも積極的に取り組んでいます。インドネシアの学校が交流に来てくれたり、韓国の学校や留学生と交流したりと様々な文化や言語を超えてのコミュニケーションを学びます。
様々な学び・通信制高校
学びたい!と思った時が一番の学びのチャンスです。そのきっかけや瞬間を大切にしています。中学生や高校生(一部、小学生も可)はAIを活用したり、配信やVtuberについて学んだり、教育的eスポーツをしたりもできます。更には、通信制高校とも連携して、里山学校で高校卒業まで対応できるようになったそうです。自宅や里山学校で課題等に取り組みつつ、里山学校の様々なプログラムに参加したり、実際に仕事につながる活動をしたりもできます。異年齢での関わりから学ぶことも多いそうです。

フリースクール?オルタナティブ?
学校教育法第一条ではない教育機関という意味ではオルタナティブスクールになります。 関わりのある通信制高校の生徒からは、「フリースクールに行くと不登校であることを認めることになり、行きたくなかった」という声がありました。もちろんフリースクールとしての側面も持ち合わせていますが、里山”学校”であると言っています。指導要録上「出席扱い」になるかどうかは在籍学校とのやり取りになります。基本的に定期利用の子どもは、認めて頂ける学校が多くなってきています。


今後について、お話を伺いました
『不登校が増え続けており、そのうちの約38%の子ども達がどこからも支援を受けていないと言われています。私たちは、その子達にも学びの機会を届けたいと思い、送迎やオンラインサポート等様々な新しい試みにも積極的にチャレンジしています。少しでも興味があれば、まずは気軽にお問合せください。見学・体験も随時受付中です。お茶でも飲みながら、お話しませんか?』

相談について
NPO法人ぐんま里山学校 ←HPはこちら